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寛容と優しさの違いについて。優しさは本当に大切な人のためにとっておけばいい。

「ええで」
というのが僕の口癖である。

 

人にどれだけ寛容でいれるか、ということを最近特に意識するようになった。
それはここ数年で様々な国に行き、人に会い、本を読んでいるからだと思っている。


「寛容」に近い言葉として「優しさ」という言葉があるが、僕の中では両者の意味は明確に異なる。

「優しさ」とは、相手に対して積極的に働きかけるという意味を持つ。
「寛容」とは、目の前にいる相手をあるがままに受け入れるという意味を持つ。


「人に優しく」
それは、ほとんどの人が無意識に考えていることだ。

目の前に困っている人を見れば、助けたいと思う
目の前に顔色が悪い人がいれば、体調を気遣う

人間であれば誰しもが、本能的に持っている感覚なのではないだろうか。

 

人に優しくしなさい、優しい子になりなさい。
そんな言葉を、母親が小さな子どもに語り掛ける様子が、目に浮かぶ。

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しかし、「優しさ」は時に相手を支配し、傷つける。
自分のために相手を作り変えるという意図を持ちうるからだ。


誰かが人に対してこう言う。

「遊んでばかりいないでお前もそろそろ結婚して身を固めろ。」
相手のためを思った、幸せを願うが故の発言かもしれない。
だが、その言葉は状況により様々な結果を生む。

 

人にはそれぞれの正義がある。

プラス思考で生きることが幸せな人もいれば、マイナス思考で生きることが幸せな人もいる。
結婚してマイホームを持ちたい人、一人で世界中を旅していたい人もいる。
人の悪口を言うこと、悪態をつくことが生き甲斐の人もいるかもしれない。

 

だからこそ、「優しさ」は難しい。
相手のことを分かりきっていなければ、それがマイナスの結果を生む可能性の方が大きいからだ。
天涯孤独を望む人にとって、結婚しろという「優しさ」は身も蓋もないだろう。


だから、本当に大切なのは「優しさ」ではなく「寛容」である。
目の前の相手をあるがままに受け入れ、受容することである。

 

例えば、人を罵倒し、悪口を言うことが大好きな人がいるとする。

僕は、悪口を言うことは好きではない。それは単純に自分の気分が悪くなるからだ。

でも、その正義を相手に押し付けることは、間違いなくマイナスの結果を生む。
「悪口を言う」という正義と「悪口を言わない」という正義は間違いなく交わらないからだ。

 

だから僕はその人に対して何も言う気はない。この人はこういう人なんだ、と考え、自分の正義の範囲内でその人と関わろうとする。


「寛容」が与えてくれるメリットは多い。

  • マイナスの感情になるのを防げる

「人に悪口を言うのは最悪な人間だ。関わりたくない」

そんなことを考えるだけで思考がマイナスの方向に陥ってしまう。

「悪口を言わない」という正義は自分の中にとどめ、この人はこういう人なんだ。
そう理解しておくだけで、悪い感情を抱くことはなくなる。

  • 多様な考え方を知ることができる

「なぜこの人はこういう人間なんだろう。本当に嫌だ」
そんなことを考えてしまうと、その人とはそれ以上関わることができない。自ら学びのチャンスを逃してしまっている。それは凄くもったいない。

「違い」が教えてくれることがある。
自分にはない多様な考え方や価値観を知るという目的で読書をする人は多いと思う。
だがそれ以上に、目の前の人間が教えてくれることは多い。

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「寛容」でいることで、自分の正義がより明確になる。

その時々の感情に流されず、自分を客観的に見つめることができるからだ。
そして、上手く言葉では表現できないが、自分の中にある意志の流れのようなものを感じることができるようになってきたように思う。


真の「優しさ」は本当に大切な人のためにとっておけばいい。

そんなことを考えている。